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和の住まい推進関係省庁連絡会議発行の「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~」を全14回にわたってご紹介する連載「和の住まいのすすめ」
今回はその第6回目「趣味を実践し楽しむ」「思い出を受け入れ、心を落ち着かせる」です。

趣味を実践し楽しむ

近年の余暇時間の拡大、所得の増加、情報化などとともに、住まいの中でも趣味を実践するライフスタイルが重視されています。読書、絵画、茶道、生花、料理、音楽、健康増進、DIY、ペット、園芸など、住宅のなかで実践される趣味には様々なものがあります。
趣味を十分に行うには、各趣味に応じて、汚れにくさ、吸音性や遮音性、座れる床、戸外とのつながりなどを備えたスペースが必要になります。けれども、例えば茶室のように、使い方が特定の趣味に限定される部屋を用意できるケースは少ないのが実情です。そのため先人の試みを活かして、「和室」「土間」といった普段は家族共用の場でありながら、必要時に別の目的に利用できる融通性・転用性の高いしつらえのスペースを確保することが現実的と言えるでしょう。これらのスペースと隣室や庭とのつながり・動線などに留意して、複数の用途に使いやすい場を創出する工夫が大切となるでしょう。

思い出を受け入れ、心を落ち着かせる

かつての日本の多くの住まいには、「仏壇」「神棚」といった礼拝の場が設けられていました。これらは単に信仰や宗教上の用具ということだけでなく、昔は訪問客がまず仏壇に挨拶する習慣があったように、普段の生活のなかで礼節を知り学ぶ場としての意味もありました。
現代の生活習慣は昔とは著しく変わりましたが、現代でも、礼節を重んじる機会、祖先のことを思い敬う機会などは、自己の心情を顧み、気持ちが落ち着くとともに家族のつながりを再確認できる面もあるでしょう。
洋風化し、広さの限られた住まいにおいて、「仏壇」「神棚」のスペースを確保し、それを現代の意匠や家具などと調和させるのは難しい面もあります。しかし、例えば、マンションでも飾り付けのコーナーと一体にする、建具などで仕切れるようにする、将来のスペースを用意しておく(当面収納に用いる)などの工夫により、そうした場を形成し、継承していく方法があると考えられます。



床面に堅牢な材料を用いた土間は、戸外の趣味生活にも対応しやすい(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))



リビングに連続する和室に仏壇を設置。床の間のとなりに納められている(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))

和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~(和の住まい推進関係省庁連絡会議 発行)
P9[趣味を実践し楽しむ][思い出を受け入れ、心を落ち着かせる]より抜粋

過去の関連ブログはこちら

→連載「和の住まいのすすめ」No.01
→連載「和の住まいのすすめ」No.02
→連載「和の住まいのすすめ」No.03
→連載「和の住まいのすすめ」No.04
→連載「和の住まいのすすめ」No.05

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