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10(月)
和の住まい推進関係省庁連絡会議発行の「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~」を全14回にわたってご紹介する連載「和の住まいのすすめ」
今回はその第2回目「集いをうながす」です。
集いをうながす
住まいでの人と人の交流には、子育てや趣味、地域のボランタリー活動などを通じて知り合った友人や仲間、学生時代から付き合いの続く友人、職場の同僚などとの交流があります。最近ではホームパーティやガーデンパーティなど、住まいの身近なところで、家族以外の人々と集う機会が増えてきました。
住まいのなかに人が集いやすい場を形成するためには、ゆとりがあり融通性の高いスペースや自然を感じられる心地よいスペースが有効です。「続き間」(広間)は間仕切りを上手く使い、大人数から小人数の集まりまで色々な目的に柔軟に対応できます。かつての日本の住まいには、この続き間と戸外(庭)のあいだに、板敷きの「縁側」が設けられていました。「縁側」は通路以外に広間の補助的なスペースとして使えるとともに、戸外の自然環境をうまく引き込んで心地よい室内環境をつくりだします。
また、創作やアウトドアなどの趣味の活動を家族以外の人々が参加して一緒に実践できる場として、室内と戸外とのあいだに「土間」を、また、戸外に「濡れ縁」(デッキ)などを設けることも有効です。これらの境界部分の建具を全開放できるようにする、床の素材を工夫することなどにより、活動の楽しさは膨らみ、新たな展開にもつながることでしょう。
集合住宅の共用庭にテーブルなどが置かれ、入居者同士が集まったり、家族が使える場を形成している(写真:野村不動産)
庭に面する明るい縁側状の広間で、友人家族を迎えて、子どもと大人が食事をともに楽しむ(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))
和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~(和の住まい推進関係省庁連絡会議 発行)
P5[集いをうながす]より抜粋
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Tel:0569-29-4699
Fax:0569-28-5566
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