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和の住まい推進関係省庁連絡会議発行の「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~」を全14回にわたってご紹介する連載「和の住まいのすすめ」
今回はその第4回目「家族の気配や様子を感じる」です。

家族の気配や様子を感じる

かつての日本の住まいでは、内部に横引式のl襖」l引戸」「障子」などの建具が使われてきました。洋風化・個室化が進んで和室が減少したことに伴い、現代の住まいでは回転式のドアを用いることが一般的になっています。
横引式の建具は、回転式のドアに比べて開放時に通行の邪魔にならず、開放寸法を自由に調整できます。隣の部屋の様子を視覚的に遮りたいときには閉鎖したり開放寸法を小さくし、生活の様子を窺い知りたいときには開放寸法を大きくするなど、使い分けることができます。こうした家族同士が日常的にお互いのことを気に留める暮らしを重ねて、他者との関係を配慮する気持ちが育まれることにつながるかもしれません。
今日、引戸や障子のデザインは工夫されたものが見られ、洋室に使用してもとくに不釣り合いになることはありません。とくに障子を用い、木の桟と紙が織りなす意匠の美しさにより、室内の雰囲気を柔かく洗練したものにする事例も多く見られます。
最近では、個室よりも家族の共用スペースを重視した、連続性・一体性の高い間取りも見られるようになっています。家族が時間や空間を共有して、一緒に過ごすことを大切にするライフスタイルの現れと言えるでしょう。襖、引戸などの柔らかい間仕切りを上手く使い、そうしたライフスタイルに相応しい場をつくることもできるでしょう。



ダイニングと連続する畳の間、開放的なつくりで食事や寛ぎの様子が住宅全体に拡がる(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))



キッチンで食事の支度をしながら、デッキや室内で遊ぶ子どもの様子が見られて安心(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))

和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~(和の住まい推進関係省庁連絡会議 発行)
P7[家族の気配や様子を感じる]より抜粋

過去の関連ブログはこちら

→連載「和の住まいのすすめ」No.01
→連載「和の住まいのすすめ」No.02
→連載「和の住まいのすすめ」No.03

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Tel:0569-29-4699

Fax:0569-28-5566

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