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31(月)
和の住まい推進関係省庁連絡会議発行の「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~」を全14回にわたってご紹介する連載「和の住まいのすすめ」
今回はその第5回目「和の意匠を味わう」です。
和の意匠を味わう
日本の住まいは、懐かしさ、落ち着き、愛着などを感じることのできる自然の材料が各所に用いられ、その素材を活かした意匠が施されていました。そうした素材や意匠は視覚的な豊かさを与えてくれるだけでなく、機能上も意味があり、継承されて使われてきました。
「瓦屋根」「漆喰壁」「板壁」は日本の住まいの代表的な外装材で、落ち着いた深みのある印象を与えるとともに、日本の多雨・高湿な気候風土に対して建物を保護する機能をもっています。
室内は「和室」で、柱を表に見せ壁に漆喰塗りなどを施す「真壁」を基本とし、建具や床材・天井材には木や竹、い草・わらなどの「自然素材」が多く用いられ、柔らかで優しい質感を感じられるとともに、調湿などの効果もあると考えられています。これらの素材は耐久性が高いことに加え、入手し易く補修も比較的容易です。
現代の住まいでは、伝統的な素材や意匠のみで構成するのでなく、新しい建材や工法を組み合わせることが考えらえます。椅子座の生活や大壁のしつらえと、自然素材やきめ細かさに配慮された和の意匠を工夫して、バランスよく組み合わせることにより、現代のライフスタイルにもよく合い、材料や建材の生産・流通状況にも対応した、新しい洗練された意匠を創出することができるでしょう。
畳、雪見障子、襖、土壁(聚楽壁)。小さなスペースでも和の意匠が活かされ、居心地がよい(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))
太い象徴的な柱を据えて畳の間を2方に開放。材のプロポーションに配慮され、板の間とも調和し、空間のメリハリを感じさせる(写真:季刊「チルチンびと」(風土社))
和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~(和の住まい推進関係省庁連絡会議 発行)
P8[和の意匠を味わう]より抜粋
過去の関連ブログはこちら
→連載「和の住まいのすすめ」No.01
→連載「和の住まいのすすめ」No.02
→連載「和の住まいのすすめ」No.03
→連載「和の住まいのすすめ」No.04
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なお、下記より全文PDFをダウンロードできますのでご参照下さい。
→国土交通省 和の住まいの推進
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