テクニカル情報
後悔しない屋根材選び
屋根材は一番過酷な気象条件にさらされます。重量にとらわれず、性能で選ぶことが重要です。高温多湿、寒暖差のある日本の屋根には、耐久性、断熱性、遮音性に優れた瓦が最適です。
重い・軽いを心配している方へ
重い屋根と軽い屋根の木造住宅の構造の違いは、わずかな差です。
解説 地震に負けない頑丈な家の条件は、十分な耐力壁(筋交いなど)がある家です。
1. 地震に負けない耐力壁の長さは、床面積×必要な長さ÷壁倍率で算出します。
2. 壁の仕様ごとに壁倍率(壁の強さ)が定められています。
壁倍率が高いと壁の長さを少なくできるので、間取りの自由度が高まります。
3. 屋根の重さで、必要な耐力壁の長さが定められています。(単位cm/㎡)
1階床面積25坪(82.5㎡)で比べてみましょう
重い屋根 | 軽い屋根 | |
---|---|---|
必要な耐久壁の長さ | 82.5㎡×33cm/㎡=2,722.5cm | 82.5㎡×29cm/㎡=2,392.5cm |
1.5倍<30×90筋交い>の壁枚数 | 2,722.5cm÷1.5倍÷91cm=19.9枚 | 2,392.5cm÷1.5倍÷91cm=17.5枚 |
必要な壁枚数 | ×20枚 | ×18枚 |
- 新築時の一般的な2階建て以下木造軸組構法です。
- 壁量は、住宅の両方向ごとに必要です。地震力より風圧力が上回ることがあります
- 配置バランス、柱の接合方法確認する必要があります。
家は地震で倒壊しない壁量が必要となるだけでなく、風圧力にも負けない壁量が必要となります
重い屋根と軽い屋根の木造住宅の構造の違いは、わずかな差だということは以上で示した通りです。
ただし以上で示した必要壁量及び必要壁量差は、地震力のみを考慮した数値となります。
風圧力を考慮し、必要壁量及び必要壁量差を算出すると、さらにその差は縮まります。詳細はこちら