粘土瓦は天然原料を使った自然素材であるため、下記要因が発生する場合がありますが、製品欠陥ではなく粘土瓦製品としての一般的性質であり、屋根材としての品質上の問題はありませんので安心してご使用下さい
粘土成分の違いや、焼成炉内雰囲気の変化により微妙な色ムラが発生している場合があります。
焼き物特有の若干のネジレ、寸法のバラツキにより施工時に瓦と瓦の間に若干の隙間段差が発生する事もあります。
瓦には貫入(かんにゅう)と呼ばれる、釉薬表面に細かい亀裂が発生している場合があります。窯から出してすぐに発生する貫入状態を直接貫入といいます。釉薬と素地(粘土)の収縮が同じ程度に調合した色の瓦は直接貫入の発生は少なく、施工後徐々に貫入が発生します。これを経年貫入といいます。
瓦には釉薬表面にピンホールと呼ばれる小さいへこみや粘土素地の露出が発生している場合があります。釉薬の気泡や粘土に含まれる有機物(イワ木、小石等)などで燃焼時に発生するものです。(特に粘土に含まれる小石は、瓦の強度を保つために必要不可欠な素材でありますが、焼成時には陥没しピンホールになる原因となります。)
住宅の立地条件により瓦表面に緑藻類などの汚れが付着することがあります。
美銀に使用している釉薬は特性として、下記要因が発生する場合がありますが、屋根材としての品質上の問題はありませんので、安心してご使用ください。
窯の雰囲気で発色が異なるため、桟瓦・役瓦では色差が生じる場合があります。
瓦表面に細かなキズや形状が変化するところに釉薬キズが発生する場合があります。
美銀を取り扱うときは、油汚れが目立ちやすい色のため、必ずきれいな手袋を着用してください。(油などの汚れが付くと取れにくいのでご注意ください。)