サマースノーは、名古屋工業大学での研究「瓦の太陽熱吸収特性に関する研究」で、最高気温(百葉箱内気温40℃)での瓦表面温度測定結果が、黒色瓦(マットブラック)表面温度74℃に対し、白色瓦(スノーホワイト)表面温度は53℃となり、21℃もの温度差を示す結果を得ました。この結果から、サマースノーが太陽光エネルギーを吸収せずに、反射していることが実証されました。
サマースノーは、年間12万kcal/㎡のエネルギーを反射しています。 100㎡の屋根面を持つ家に換算すると996万Kcalとなります。これは2.79t/年のCO2排出削減に相当し、森林面積に換算すると、1年間に約1,500㎡の森林を育てていることに相当します。
サマースノーの日射反射のイメージ図
季節による反射範囲の変化
サマースノーと黒色瓦(マットブラック)との日射反射率の違い
反射熱量の図
名古屋工業大学で測定した熱貫琉データから、図の物件での冷房負荷シミュレーションを行いました。住宅が屋根から取得する熱量の比率は黒色瓦で38%、白色瓦で25%を占めてます。
そのため屋根の反射性能を改善すると省エネ効果は高く、サマースノーを使用するだけで、黒色瓦と比較して住宅の2階の冷房負荷は20%も低減される結果となりました。
屋根からの伝熱
サマースノーは、従来のマット調の釉薬と比較し、高い親水性を示します。そのため、瓦表面が湿った状態での滑り抵抗値(BPN値)が低く、瓦表面に埃などの汚れが付いたとしても雨により落ちやすい性質(セルフクリーニング機能)を持っています。セルフクリーニング機能により、長期にわたって汚れが付きにくいので、太陽光高反射性能を維持することができます。
水の接触角 θ | BPN値 | |
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サマースノー | 24.3 | 5.3 |
従来のマット調色 | 50.9 | 20.9 |
サマースノーの接触角測定
マット調釉薬の接触角測定