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2024/01
22(月)

開発部の加藤です。
令和6年能登半島地震で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

ニュースで倒壊した建物と黒い瓦の映像をよく目にしました。
専門家の方が、「耐震化が進んでいない建物で、揺れに建物の重量が耐えられず」と説明している局もありました。
以前は、「耐震化が進んでいない」部分の説明がなく、「瓦が重たいので」の説明がほとんどでした。
報道側も専門家も、現在は真の原因を報道してくれています。


珠洲市の住宅の耐震化率は平成30年時点で51%だったそうです。
全国平均が87%ですので低い数字です。
この耐震化率とは、円グラフの通り「新耐震基準の戸数」と「旧耐震基準を耐震改修した戸数」を合計した割合です。
新耐震となったのが42年前の昭和56年(1981年)です。
珠洲市の場合は42年以上前に建てられ、耐震改修されていない住宅が半数程度あったようです。
被災者の方へのインタビューで「子供が住む予定がない家にお金は掛けられない」とおっしゃっていました。
確かに、私も7年程前に実家を壊す際に、無料耐震診断を受けましたが、その診断書の改修費の高さにびっくりした事を覚えています。
現在では、耐震改修率を上げるため、お財布にやさしい新しい工法を推奨する自治体もあります。
http://tatsujinjuku.net/
更に、国と自治体連携して手厚い補助金も出していますので、是非調べてみて下さい。
家が倒壊すれば下敷きの恐怖はもちろんのこと、避難経路も塞がり、下敷きと知れば近所の方が救助に入ってくれます。
改めて自分の家の耐力は自分だけの問題ではないと痛感しています。

珠洲市同様、北陸は瓦の採用率が非常に高い地域です。
理由としては、沿岸が近く潮風で、山が近いため湿気も多く、積雪量も多い。
並外れた耐久性があり断熱性が高い瓦が最適の屋根材です。確かに瓦は金属と比較して重量はあります。
しかし、現行の耐震基準ではその重量を加味してしっかり設計されています。
安心して下さい!!https://www.try110.com/technical/data/wall/
既築住宅で心配な方は、まずは耐震診断をされてはどうでしょうか?
昭和56年5月以前着工の木造住宅は、無料や補助がある自治体も多くあります。快適で安心安全な粘土瓦を提供できるよう、ソフト面のサポートにも力を入れていきます。
今後ともよろしくお願い致します。


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