カワラッパの工場紹介
製造工程6焼成
焼成台車に積まれた施ゆう品は、長さ約100mのトンネル状の窯(焼成炉)で焼き上げます。最高温度は1,130℃という高温で、約10時間かけて焼きます。焼成炉内では約半分が焼く工程、残りの半分が作業者が扱える程度まで冷やす工程です。精密な温度管理により高品質な瓦ができあがります。
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さあ、もう少しで瓦のできあがりだよ。焼いた後はどんなふうに変わっているかな?
焼成炉(しょうせいろ)の近くに行ってみよう。 -
わぁ! すごく暑いよ〜! 遠くの方が赤くなってるよ。
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焼成炉も乾燥室と同じでトンネル式になっていて、台車がその中を通るんだよ。バーナーで焼いているところは、最高で約1,130℃あるんだ。赤く見えるのはそのあたりだね。
じゃあ、できた瓦をじっくり見てみよう。 -
あれ!? 焼く前と色がちがうよ! 大きさも一回り小さくなってる!
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高温で焼くことで、瓦が完成するんだよ。焼くことで瓦の強度が増し、ゆう薬もガラス状になって一体化するんだ。宝石のようにいつまでも変わらずに長持ちするよ。
瓦は、お茶碗や湯飲みと同じ焼きものなんだ。タイルも同じ焼きものの仲間だね。1,000年以上も前の瓦が高浜市にあるかわら美術館に展示してあるから、今度見に行ってみてね。